独立の気力なき者は必ず人に依頼す。人に依頼する者は必ず人を恐る。人を恐るる者は必ず人に諂うものなり

「福澤諭吉」の肖像

福澤諭吉の名言。独立心を持たず他者に依存した人間の特徴を的確に表現している。

下記の一節が続く。

『常に人を恐れ人に諂う者は次第にこれに慣れ、その面の皮鉄の如くなりて、恥ずべきを恥じず、論ずべきを論ぜず、人をさえ見ればただ腰を屈するのみ。』

人間が恐れる理由は「持っていないから」だろう。持っていれば人は心を強く保てる。それは、お金・権力・地位などが挙げられる。

では、現在は"持っていない"人間だとしたら、ずっとビクビクして他者に諂いながら生きなければいけないのかというとそうでもない。人生の中で、"持っていない"状態から"持っている"状態へ逆転する人間はいる。

そのために必要なのは、福澤諭吉が冒頭に掲げた「独立の気力」なのだ。