平常心をもって一切の事をなす人、これを名人というなり

「柳生宗矩」の肖像

柳生宗矩の名言。柳生新陰流の剣術家で徳川将軍家の兵法指南役として活躍した人物が語る「名人」の定義。

柳生宗矩は言うまでもなく剣術の「名人」だ。"剣術無双"と讃えられるほどの腕前だった。

江戸時代初期の人物だが、テクニックだけでなくメンタル面の強化にも注目していたことが特筆すべき点だ。つまり「心法」への着目だ。

どれだけ剣さばきが優れていようとも、それを実行できる安定したメンタルが伴っていなければならない。物事を成し遂げるためには「平常心」が必要なのだ。

また、精神修養を行なうにあたり『禅の修行が良い』としていたことも覚えておきたい。